クリーンルームで過ごす
物理障害のデータ復旧はクリーンルームのある業者へ
ハードディスクに異常が生じたときでも、内部に残されているデータは無事であるケースがあります。
重要なデータが保存されているのであれば、データ復旧サービスへ依頼するのも一つの方法です。
データ復旧の業者では、依頼された記憶媒体の調査を行い、物理障害であれば分解してサルベージを試みます。
物理障害とは記憶媒体の駆動部が壊れるなどのように、物理的に動かない状態のことを言います。
サルベージが可能であると判断できれば、実際の分解作業に移ります。
分解作業で重要となるのが、業者がクリーンルームを持っているかどうかです。
クリーンルームとは空気中にチリひとつないよう清浄化した部屋のことで、精密機器の分解や組み立ての際に用いられます。
半導体の製造工程でも採用されているクリーンルームですが、ハードディスクの分解作業においても保有していると確実な作業が期待できます。
特に磁気ディスクは微細なチリに弱いため、保有している業者の方が安心して依頼できます。
クリーンブースにおけるクラス(清浄度)とクリーンルームに必要なこと
空気中の微細なゴミを入るこまないように除去できるようにした部屋をクリーンルームと言います。
そして、その小型の装置1台分や作業スペース分だけという空間を行うためのものをクリーンブースといいます。
それぞれ維持できるきれいさは、クリーン度というクラスで分けられており、値が小さいものほど清浄度の高いきれいな空間となります。
クリーンブースは、設置する回りのクリーン度も必要で通常の部屋より、クリーンルームに設置する方が望ましいと言えます。
クリーンブースには排気設備がありません。
そのため、排気できるものがなければ、その中で空気が循環してしまい、その流れに乗ってゴミも循環してしまいます。
きれいな空間を作るという目的を達成できなくなります。
通常の部屋に設置しても効果はあるでしょうが、その場合、仕様通りのクリーン度となっているのかは疑問です。
仕様通りのクリーン度を望むのであれば、クリーンルームの排気設備(空気循環)が必要です。
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2022/4/21 更新